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連載 研究のすゝめ・5
臨床現場から教育現場へ—地方の中小規模病院でも研究はできる!
著者: 大﨑博之1
所属機関: 1神戸大学大学院保健学研究科病態解析学領域
ページ範囲:P.480 - P.485
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私は,高知県の3年制短期大学を卒業後,愛媛県の国立病院(現・国立病院機構)に就職しました.当時,世間はまだバブルに浮かれていましたが,臨床検査技師の求人は極めて少なく,私はパート職員での社会人スタートとなりました.運よく翌年から正職員として雇用され,就職4年目に香川県の国立病院に転勤となりました.ちょうどその頃に3年制の専門学校・短期大学の卒業者が,放送大学で単位を取得して,研究論文を学位授与機構(現・大学改革支援・学位授与機構)に提出することで学士を取得できる制度が開始されました.私もその制度を利用して28歳で学士(保健衛生学)を取得できました.香川県の国立病院に12年間勤務した後に,教員として香川県立保健医療大学に赴任しました.そこで4年間お世話になっている間に香川大学大学院の博士課程を修了し,39歳にしてようやく博士(医学)の学位を取得することができました.次に愛媛県の大学に6年間勤務し,2016年度より神戸大学大学院の准教授として教育と研究に従事しています.したがって2017年度末時点の私のキャリアは,病院勤務15年,教員12年となります.
私は,高知県の3年制短期大学を卒業後,愛媛県の国立病院(現・国立病院機構)に就職しました.当時,世間はまだバブルに浮かれていましたが,臨床検査技師の求人は極めて少なく,私はパート職員での社会人スタートとなりました.運よく翌年から正職員として雇用され,就職4年目に香川県の国立病院に転勤となりました.ちょうどその頃に3年制の専門学校・短期大学の卒業者が,放送大学で単位を取得して,研究論文を学位授与機構(現・大学改革支援・学位授与機構)に提出することで学士を取得できる制度が開始されました.私もその制度を利用して28歳で学士(保健衛生学)を取得できました.香川県の国立病院に12年間勤務した後に,教員として香川県立保健医療大学に赴任しました.そこで4年間お世話になっている間に香川大学大学院の博士課程を修了し,39歳にしてようやく博士(医学)の学位を取得することができました.次に愛媛県の大学に6年間勤務し,2016年度より神戸大学大学院の准教授として教育と研究に従事しています.したがって2017年度末時点の私のキャリアは,病院勤務15年,教員12年となります.
参考文献
1)大﨑博之,岸本修次,高田多津男,他:尿細管上皮細胞の細胞学的検討.日臨細胞会誌 39:437-444,2000
2)大﨑博之,中村宗夫:尿沈渣と尿細胞診の連携.Med Technol 30:823-830,2002
3)Ohsaki H, Haba R, Matsunaga T, et al : Cytomorphologic and immunocytochemical characteristics of reactive renal tubular cells in renal glomerular disease. Acta Cytol 52:297-303,2008
4)Ohsaki H, Haba R, Matsunaga T, et al : ‘Cannibalism’ (cell phagocytosis) does not differentiate reactive renal tubular cells from urothelial carcinoma cells. Cytopathology 20:224-230,2009
5)Ohsaki H, Hirakawa E, Kagawa K, et al : Value of computer-assisted quantitative nuclear morphometry for differentiation of reactive renal tubular cells from low-grade urothelial carcinoma. Cytopathology 21:334-338,2010
6)Ohsaki H, Hirakawa E, Kushida Y, et al : Can cytological features differentiate reactive renal tubular cells from low-grade urothelial carcinoma cells? Cytopathology 21:326-333,2010
7)Ohsaki H, Hirakawa E, Nakamura M, et al : Expression of vimentin and high-molecular-weight cytokeratin (clone 34ßE12) in differentiating reactive renal tubular cells from low-grade urothelial carcinoma cells in voided urine. Cytopathology 22:247-252,2011
processed urine cytology helps to detect kidney disease. Cytopathology 27:43-49,2016
9)Fujita T, Sofue T, Moritoki M, et al : Urinary WT1-positive cells as a non-invasive biomarker of crescent formation. Cytopathology 28:524-530,2017
10)Thiryayi SA, Rana DN : Urine cytopathology : challenges, pitfalls, and mimics. Diagn Cytopathol 40:1019-1034,2012
11)Ohsaki H, Hirakawa E, Kushida Y, et al : Cytological features of carcinoma of the collecting ducts of Bellini in voided urine cytology. Diagn Cytopathol 37:676-679,2009
12)栗山正光:ハゲタカオープンアクセス出版社への警戒.情報管理 58:92-99,2015
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