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はじめに
血液塗抹標本上の大型(幼若,網状)血小板比率の増加と血小板大小不同の所見は,骨髄における血小板生成の亢進を示唆し,血小板減少症の病態を推測するうえで重要な指標となり,また,血小板増多症における血栓症の危険因子にもなりうるといわれる.
しかし,標本作製時の乾燥法の違い,すなわち,欧米で一般的な自然乾燥1)か,日本でほぼ標準化されている冷風による強制乾燥2)かによって,リンパ球のみならず血小板の形態が著しく相違する事実3)は,現在必ずしも十分に認識されているとは思われない.
血液塗抹標本上の大型(幼若,網状)血小板比率の増加と血小板大小不同の所見は,骨髄における血小板生成の亢進を示唆し,血小板減少症の病態を推測するうえで重要な指標となり,また,血小板増多症における血栓症の危険因子にもなりうるといわれる.
しかし,標本作製時の乾燥法の違い,すなわち,欧米で一般的な自然乾燥1)か,日本でほぼ標準化されている冷風による強制乾燥2)かによって,リンパ球のみならず血小板の形態が著しく相違する事実3)は,現在必ずしも十分に認識されているとは思われない.
参考文献
1)Houen B : Blood film preparation and staining procedures. Lab Hematol 6:1-7,2000
2)日本臨床衛生検査技師会・血液形態検査標準化ワーキンググループ:血液形態検査に関する勧告法.医学検査 45:1659-1671,1996
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5)大仲壽美,上田文明,道根るり子,他:血球形態像の観察における自然乾燥標本の有用性についての検討.医学検査 45:868-871,1996
6)青木定夫:慢性リンパ性白血病.臨血 55:213-222,2014
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