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末梢血塗抹標本作製時の乾燥法と血小板形態
著者: 金田直輝1 細川一磨1 山本千恵1 満谷進1
所属機関: 1神戸徳洲会病院検査部
ページ範囲:P.496 - P.497
文献購入ページに移動血液塗抹標本上の大型(幼若,網状)血小板比率の増加と血小板大小不同の所見は,骨髄における血小板生成の亢進を示唆し,血小板減少症の病態を推測するうえで重要な指標となり,また,血小板増多症における血栓症の危険因子にもなりうるといわれる.
しかし,標本作製時の乾燥法の違い,すなわち,欧米で一般的な自然乾燥1)か,日本でほぼ標準化されている冷風による強制乾燥2)かによって,リンパ球のみならず血小板の形態が著しく相違する事実3)は,現在必ずしも十分に認識されているとは思われない.
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