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文献詳細

雑誌文献

検査と技術46巻5号

2018年05月発行

文献概要

技術講座 一般

尿沈渣中の赤血球形態

著者: 安土みゆき1

所属機関: 1名古屋第二赤十字病院医療技術部

ページ範囲:P.534 - P.540

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Point

●尿沈渣中の赤血球形態は非糸球体型と糸球体型に分類され,判定は「尿沈渣検査法2010」に準じて行います.

●尿沈渣中の赤血球形態の判定は,個々の形態を分類することも大切ですが,尿沈渣全体のパターンを把握することも必要です.また,全ての血尿について分類できるとはかぎりません.

●尿沈渣中の赤血球形態を判定するうえで,迷った場合は赤血球円柱を探しましょう.

●尿沈渣中の赤血球形態は,尿の性状(浸透圧やpH)により変化します.この現象は非糸球体型,糸球体型両方に起こるので,特徴をよく把握しておきましょう.

参考文献

1)日本臨床衛生検査技師会尿沈渣検査法編集委員会:尿沈渣検査法2010.日本臨床衛生検査技師会,2011
2)日本腎臓学会,日本泌尿器科学会,日本小児腎臓病学会,他(監),血尿診断ガイドライン検討委員会(編):血尿診断ガイドライン2013.ライフサイエンス出版,2013
3)宿谷賢一:尿中赤血球形態はどのように分類・判定するか.Med Technol 37:892-896,2009
4)中部地区臨床衛生検査技師会一般検査研究班:知って欲しい症例 見て欲しい症例.尿検査ハンドブック 2002:73-108,2002
5)堀田真希:尿中赤血球の素顔.臨病理 62:674-683,2014
6)石橋賢一:ループス腎炎;全身性エリテマトーデス〔免疫複合体型〕.Navigate腎疾患.医学書院,pp126-127,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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