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文献詳細

雑誌文献

検査と技術46巻5号

2018年05月発行

過去問deセルフチェック!

解答と解説

ページ範囲:P.541 - P.541

文献概要

 マラリアは熱帯・亜熱帯地域の寄生虫症であり,わが国においては,輸入寄生虫症として位置付けられている.マラリアには4種類,つまり,熱帯熱マラリア,三日熱マラリア,四日熱マラリア,卵形マラリアがあり,マラリア原虫をもったハマダラカに刺されることで感染する.そのなかでも,熱帯熱マラリアは脳症,腎症,出血傾向,重症貧血などさまざまな合併症がみられ,早期に治療を開始しないと危険である.マラリアの臨床症状で特徴的なのは高熱であり,三日熱マラリアの場合は48時間おきに,四日熱マラリアの場合は72時間おきに,繰り返される.卵形マラリアは三日熱マラリアとほぼ同じ発熱周期であるが,熱帯熱マラリアの場合には明らかな周期性を認めない.

 なお,従来からの4種類のマラリアに加え,人獣共通感染性を有するサルマラリアが東南アジアの各地で報告されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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