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文献詳細

雑誌文献

検査と技術46巻5号

2018年05月発行

文献概要

技術講座 生化学

血清or血漿の使い分けによる臨床化学検査結果の違い,注意点

著者: 間瀬浩安1 宮地勇人2

所属機関: 1東海大学医学部付属病院臨床検査技術科 2東海大学医学部基盤診療学系臨床検査学

ページ範囲:P.542 - P.545

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Point

●ヘパリン採血管での採血は,採血後に迅速に遠心可能で,診療前報告に有用です.

●血清と血漿の検査値を比較すると,総蛋白(TP),カリウム(K)や無機リン(IP)など差のある項目があります.

●血漿で測定する場合は,試薬が血漿測定に対応している必要があります.

参考文献

1)菅野光俊,本田孝行:RCPC.臨病理 64:1193-1197,2016
2)田中伸久,宮下百代,松井学,他:小児における血小板数が血清カリウム値に与える影響.医学検査 62:477-480,2013
3)田窪孝行:血小板の多い患者では偽高カリウム血症になる? 検と技 33:477-478,2005
4)飯塚義明:ヘパリンリチウム入り真空採血管による測定値への影響.医学検査 54:887-894,2005
5)神山清志:抗凝固剤の影響,血清と血漿の検査データ比較.日臨検自動化会誌 39:70-80,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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