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検査と技術46巻6号

2018年06月発行

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トピックス

劇症型溶連菌感染症の疫学と背景

著者: 杉田行平1 渋江寧2

所属機関: 1横浜市立みなと赤十字病院総合内科 2横浜市立みなと赤十字病院リウマチ科(感染症科)

ページ範囲:P.620 - P.622

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はじめに

 β溶血性レンサ球菌は血清学的にA〜HとK〜Tに分類されるが,なかでも臨床的にはStreptococcus pyogenes〔A群溶血性レンサ球菌(group A Streptococcus:GAS)〕,S. agalactiae〔B群溶血性レンサ球菌(group B Streptococcus:GBS)〕,S. dysgalactiae subsp. equisimilis〔C群,G群溶血性レンサ球菌(SDSE)〕が特に重要である.近年,これらの菌による劇症型溶連菌感染症(streptococcal toxic shock syndrome:STSS)が増加傾向にあり話題となっている.本稿では,STSSの疫学ならびに患者背景について解説し,一般的な臨床経過についても紹介する.

参考文献

1)国立感染症研究所:発生動向調査年別報告数一覧(全数把握)(https://www.niid.go.jp/niid/ja/allarticles/surveillance/2085-idwr/ydata/6563-report-ja2015-30.html)(2017年9月29日アクセス)
2)国立感染症研究所:わが国における劇症型溶血性レンサ球菌感染症の疫学.IASR 36:153-154,2015(http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr-sp/2316-related-articles/rerated-articles-426/5857-dj4265.html)(2017年10月1日アクセス)
3)厚生労働省新興・再興感染症研究事業:厚生労働科学研究費補助金(新型インフルエンザ等新興・再興感染症研究事業)重症型のレンサ球菌・肺炎球菌感染症に対するサーベイランスの構築と病因解析,その診断・治療に関する研究(http://strep.umin.jp/breakingnews/GAS.html)(2017年10月1日アクセス)
4)増田雄彦,崎尾秀彰:劇症型溶連菌感染症.Mebio 25:58-67,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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