文献詳細
文献概要
トピックス
劇症型溶連菌感染症の疫学と背景
著者: 杉田行平1 渋江寧2
所属機関: 1横浜市立みなと赤十字病院総合内科 2横浜市立みなと赤十字病院リウマチ科(感染症科)
ページ範囲:P.620 - P.622
文献購入ページに移動β溶血性レンサ球菌は血清学的にA〜HとK〜Tに分類されるが,なかでも臨床的にはStreptococcus pyogenes〔A群溶血性レンサ球菌(group A Streptococcus:GAS)〕,S. agalactiae〔B群溶血性レンサ球菌(group B Streptococcus:GBS)〕,S. dysgalactiae subsp. equisimilis〔C群,G群溶血性レンサ球菌(SDSE)〕が特に重要である.近年,これらの菌による劇症型溶連菌感染症(streptococcal toxic shock syndrome:STSS)が増加傾向にあり話題となっている.本稿では,STSSの疫学ならびに患者背景について解説し,一般的な臨床経過についても紹介する.
参考文献
掲載誌情報