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文献詳細

雑誌文献

検査と技術46巻6号

2018年06月発行

文献概要

FOCUS

遺伝子分析科学認定士

著者: 福地邦彦12

所属機関: 1昭和大学大学院保健医療学研究科 2昭和大学病院臨床病理診断科

ページ範囲:P.624 - P.627

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遺伝子分析科学認定士

 日常診療において遺伝子検査は,確定診断や予後診断に幅広く利用されている.遺伝子検査によって得られた結果は診断的価値が高い故,検査の実施方法と結果の解釈には高い精度が求められる.遺伝子分析科学認定士制度は,これら遺伝子検査を行ううえで,一定レベルの知識と技能が担保された人材を認定するために設けられた制度である.2007年に第1回の初級試験が実施され,初級合格者がさらに5年以上の研鑽を積んだ後に取得する1級試験が2012年から実施されている.

 初級および1級遺伝子分析科学認定士のそれぞれの更新は,5年ごとにインターネットを利用しウェブ上で実施されている.遺伝子分析科学認定士の資格は,臨床検査の領域のみでなく,法医学領域や農林畜産領域などさまざまな分野においても有用である.資格取得の門戸は現場で業務を行っているベテランから学生まで広く開かれている.試験で問われる内容はホームページ上にてカリキュラムとして提示されており,ヒトの解剖学,生理学,生化学,分子生物学,遺伝子検査の倫理など広範である1)

参考文献

1)一般社団法人日本遺伝子分析科学同学院遺伝子分析科学認定士制度委員会(編):遺伝子検査技術—遺伝子分析科学認定士テキスト,改訂第2版.宇宙堂八木書店,2016
2)福地邦彦:臨床検査専門医の役割と必要な知識.臨病理 65:534-541,2017
3)M. K. スキナー:遺伝するエピジェネティック変異.日経サイエンス 45:50-57,2015
4)日本医学会:医療における遺伝学的検査・診断に関するガイドライン,2011
5)涌井昌俊:SNPs解析.臨病理 61:1008-1017,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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