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文献詳細

雑誌文献

検査と技術46巻7号

2018年07月発行

文献概要

技術講座 病理 シリーズ 免疫染色(IHC/ICC)の基礎・1

免疫染色とは:オーバービュー

著者: 柳田絵美衣12

所属機関: 1慶應義塾大学医学部病理学教室 2慶應義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット

ページ範囲:P.754 - P.764

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Point

●原点:免疫染色の原点は,感染から獲得される“免疫”の仕組みであり,組織切片上や細胞上で抗原抗体反応を利用した方法である.

●種類:直接法と間接法の2種類の方法があり,“何を用いて可視化するか?”により,酵素抗体法や蛍光抗体法などの種類に分けられる.

●意義:病変の良性・悪性の判定や,細胞の由来,性質などを知ることができ,病理診断の補助的手段となる.さらに近年では,分子標的治療薬の適応を確認する目的でも用いられ,治療薬の選択にもかかわる重要な検査となっている.

参考文献

1)松原修,鴨志田伸吾,大河戸光章,他:最新臨床検査学講座 病理学/病理検査学.医歯薬出版,2016
2)名倉宏,長村義之,堤寛(編):改訂四版 渡辺・中根 酵素抗体法.学際企画,2005
3)松橋直,浅川英男,戸澤秀樹(編):最新臨床免疫学.講談社サイエンティフィク,1994
4)Tomizawa K, Suda K, Onozato R, et al : Prognostic and predictive implications of HER2/ERBB2/neu gene mutations in lung cancers. Lung Cancer 74:139-144,2011
5)Cappuzzo F, Bemis L, Varella-Garcia M : HER2 mutation and response to trastuzumab therapy in non-small-cell lung cancer. N Engl J Med 354:2619-2621,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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