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梅毒はなぜ,いま増えてきているのですか?
著者: 早川瑞穂1
所属機関: 1東京医科大学病院中央検査部
ページ範囲:P.799 - P.802
文献購入ページに移動Q 梅毒はなぜ,いま増えてきているのですか?
A 梅毒は,性的な接触(感染者の粘膜や皮膚との接触)などによってうつります.具体的には,性器と性器,性器と肛門(アナルセックス),性器と口(オーラルセックス)の接触などが原因となる感染症です.また,胎盤を介した母子感染(先天梅毒)や針刺し事故などの医療行為に伴う感染も起こりえます.原因は梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum subsp. pallidum:TP)という病原菌で,病名は症状にみられる赤い発疹が楊梅(ヤマモモ)に似ていることに由来します.
A 梅毒は,性的な接触(感染者の粘膜や皮膚との接触)などによってうつります.具体的には,性器と性器,性器と肛門(アナルセックス),性器と口(オーラルセックス)の接触などが原因となる感染症です.また,胎盤を介した母子感染(先天梅毒)や針刺し事故などの医療行為に伴う感染も起こりえます.原因は梅毒トレポネーマ(Treponema pallidum subsp. pallidum:TP)という病原菌で,病名は症状にみられる赤い発疹が楊梅(ヤマモモ)に似ていることに由来します.
参考文献
1)厚生労働省:性感染症報告数,2017(http://www.mhlw.go.jp/topics/2005/04/tp0411-1.html)(2018年3月7日アクセス)
2)国立感染症研究所:感染症発生動向調査 週報(IDWR)(https://www.niid.go.jp/niid/ja/idwr.html)(2018年3月7日アクセス)
3)国立感染症研究所:梅毒 2008〜2014年.IASR 36:17-19,2015(https://www.niid.go.jp/niid/ja/id/742-disease-based/ha/syphilis/idsc/iasr-topic/5404-tpc420-j.html)(2018年3月7日アクセス)
4)窪田哲朗,加藤亮二,藤田清貴,他:臨床検査学講座 免疫検査学,第2版.医歯薬出版,p170,2015
5)日本性感染症学会:性感染症診断・治療ガイドライン2016(改訂版).日本性感染症学会誌 27,2017
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