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文献詳細

雑誌文献

検査と技術46巻7号

2018年07月発行

連載 生理検査のアーチファクト・16

—神経伝導検査①—ハムフィルターの影響

著者: 伊藤栄祐1

所属機関: 1旭川医科大学病院臨床検査・輸血部

ページ範囲:P.806 - P.808

文献概要

神経伝導検査のアーチファクト

 神経伝導検査は,電気刺激によって誘発される筋および神経の活動電位を波形として記録する検査である.その原理は比較的単純なものであり,波形の記録だけであれば一定期間の練習で,比較的容易に実施することができる.しかし,正しい検査結果を報告するためには,専門的な知識とテクニックに基づく“正確かつきれいな波形”を記録することが必要不可欠である.神経伝導検査におけるアーチファクトは,それらの弊害となる事象であり,“正確かつきれいな波形”を記録するためには可能な限りアーチファクトを除去する必要があると考える.

 アーチファクトの原因として,主に被検者側の要因,機器や周辺環境に起因するものが挙げられる.今月号から5回にわたり,神経伝導検査のアーチファクトについて解説する.

参考文献

1)Gitter AJ, Stolov WC : AAEM minimonograph #16 : instrumentation and measurement in electrodiagnostic medicine--Part I. Muscle Nerve 18:799-811,1995

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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