文献詳細
文献概要
病気のはなし
胆石症
著者: 黒崎哲也1
所属機関: 1板橋中央総合病院外科・腹腔鏡手術センター
ページ範囲:P.818 - P.824
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●胆石症は主に胆嚢結石症を指し,胆嚢結石の65%はコレステロール胆石,35%が色素胆石である.
●胆石の症状には,食後の突然の右季肋部痛,心窩部痛,嘔気,嘔吐,背部痛などがみられるが,無症状で経過するものも80〜90%程度存在する.その一方で,炎症を起こし重篤化する症例も1%前後だが存在する.
●検査では超音波検査がスクリーニングとして有用である.その他,総胆管結石の存在や治療方針の決定のためにCT,MRCP,ERCP,DIC-CTなどが施行される.
●有症状胆石に対して最も確実な治療は手術治療である.現在は腹腔鏡下胆囊摘出術(Lap-C)が最も多く行われているが,状況により開腹手術も選択される.
●胆石症は主に胆嚢結石症を指し,胆嚢結石の65%はコレステロール胆石,35%が色素胆石である.
●胆石の症状には,食後の突然の右季肋部痛,心窩部痛,嘔気,嘔吐,背部痛などがみられるが,無症状で経過するものも80〜90%程度存在する.その一方で,炎症を起こし重篤化する症例も1%前後だが存在する.
●検査では超音波検査がスクリーニングとして有用である.その他,総胆管結石の存在や治療方針の決定のためにCT,MRCP,ERCP,DIC-CTなどが施行される.
●有症状胆石に対して最も確実な治療は手術治療である.現在は腹腔鏡下胆囊摘出術(Lap-C)が最も多く行われているが,状況により開腹手術も選択される.
参考文献
1)田妻進,菅野啓司,窪田敬一,他:胆石症に関する2013年度全国調査結果報告.胆道 28:612-617,2014
2)Rakel D : Integrative Medicine, 4th ed. Ann C, Figurski DO : Chapter 44-Cholelithiasis. Elsevier, Philadelphia, pp450-456, 2018
3)厚生労働省:平成26年 患者調査(傷病分類編)(www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/10syoubyo/)(2018年5月15日アクセス)
4)谷村弘,石原扶美武, 小林展章,他:1997年度胆石全国調査報告.胆道 12:276-293,1998
5)日本消化器病学会(編):胆石症診療ガイドライン2016,改訂第2版.南江堂,2016
6)急性胆管炎・胆囊炎診療ガイドライン改訂出版委員会(編):急性胆管炎・胆囊炎診療ガイドライン2013,第2版.医学図書出版,2013
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9)Festi D, Reggiani ML, Attili AF, et al : Natural history of gallstone disease: Expectant management or active treatment? Results from a population-based cohort study. J Gastroenterol Hepatol 25:719-724,2010
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