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技術講座 一般
尿沈渣における悪性(異型)細胞の鑑別法—上皮細胞判定を取り巻く臨床情報の把握
著者: 藤利夫1 小材和浩2 余門誠3
所属機関: 1(株)リンテック検査統轄部 2福岡赤十字病院病理診断科 3公立学校共済組合九州中央病院検査技術科
ページ範囲:P.847 - P.854
文献購入ページに移動●尿路に発生する悪性腫瘍は,病理組織学的に約90%が尿路上皮癌(UC)であり,残り約3〜5%が腺癌および扁平上皮癌といわれている.よって,多くの労力はUC(特に,高異型度)の同定に向けられる.
●尿中上皮細胞を判定する場合,機械的尿採取・膀胱炎や尿路結石・ウイルス感染・各種癌治療の影響・腎障害などの症例(反応性変化)は,悪性(異型)細胞との鑑別に苦慮することがある.
●悪性腫瘍の診断で単純X線検査・コンピュータ断層撮影(CT)・磁気共鳴画像法(MRI)・内視鏡検査・超音波検査などの画像所見は,尿中形態検査(尿沈渣と尿細胞診)を評価するうえで有力な情報源となる.
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