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Laboratory Practice 〈輸血〉
直接クームス試験の目的と結果解釈
著者: 福吉葉子1
所属機関: 1熊本大学医学部附属病院輸血・細胞治療部
ページ範囲:P.874 - P.879
文献購入ページに移動クームス試験は,1945年Robert Royston Amos Coombs(英国)ら1)が開発した検査法であり,抗グロブリン試薬(クームス試薬)を用いた赤血球凝集反応により赤血球の細胞膜に免疫グロブリンが結合しているか否かを調べる方法です.検査法を開発したクームスの名前に由来し,クームス試験とも呼ばれていますが,現在は抗グロブリン試験(anti-globulin test:AGT)と呼ばれることが一般的であり,直接クームス試験は直接抗グロブリン試験(direct antiglobulin test:DAT),間接クームス試験は間接抗グロブリン試験(indirect antiglobulin test:IAT)といいます.AGTに用いられるクームス試薬には,通常抗IgG抗体と抗補体が含まれています.
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