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文献詳細

雑誌文献

検査と技術46巻9号

2018年09月発行

文献概要

増刊号 現場で“パッ”と使える 免疫染色クイックガイド 1章 こんなときどうする? 免疫染色の“困った”を解決 困った① 検体組織だけが染色されない

その他の問題

著者: 柳田絵美衣12

所属機関: 1慶應義塾大学医学部病理学教室 2慶應義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット

ページ範囲:P.927 - P.929

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染色中スライドが傾いていた

■原理・原因

 スライドガラスの傾きにより,抗体液が傾くことで切片周辺に存在する抗体量に差異が生じる.存在する抗体量が少なければ,抗原抗体反応に使用できる抗体量も少なくなる.そのためスライドガラス上の検体組織とコントロール切片の各周辺で存在する抗体量に差異が生じれば,両者の染色性にも差異が生じることとなる.

 図1のようにコントロール切片側に液滴(含有抗体量)が集まり,検体組織周辺の液滴が減少した場合は,コントロール切片の染色性は良好だが,検体組織は染色性が減弱し偽陰性化する可能性も考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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