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増刊号 現場で“パッ”と使える 免疫染色クイックガイド 1章 こんなときどうする? 免疫染色の“困った”を解決 困った② 陽性対照組織も検体組織も染色されない
脱パラフィンに問題がある
著者: 柳田絵美衣12
所属機関: 1慶應義塾大学医学部病理学教室 2慶應義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット
ページ範囲:P.930 - P.930
文献購入ページに移動■原理・原因
パラフィンはロウと同じく石油から分離された白色半透明の固体であるため,疎水性である.試薬や抗体溶液は水溶性であるため,疎水性のパラフィン上でははじかれてしまう.そのため,パラフィンが組織上に残存していると試薬や抗体溶液が組織や細胞に浸透できず,染色されない.
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