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文献詳細

雑誌文献

検査と技術46巻9号

2018年09月発行

文献概要

増刊号 現場で“パッ”と使える 免疫染色クイックガイド 1章 こんなときどうする? 免疫染色の“困った”を解決 困った④ バックグラウンドが強い

乾燥吸着に問題がある

著者: 柳田絵美衣12

所属機関: 1慶應義塾大学医学部病理学教室 2慶應義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット

ページ範囲:P.981 - P.981

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乾燥吸着

■原理・原因

 切片上に載せた抗体溶液が乾燥し水分が蒸発した場合,抗原の有無に関係なく,抗体が切片全体に吸着してしまう.たとえるなら,海水を蒸発させた後に残る塩と同じ現象である.

 吸着した抗体に二次抗体,発色剤が結合,反応することで切片全体がDAB(3,3’-diaminobenzidine)発色により着色されてしまい,偽陽性像を示すため,診断の妨げになる可能性が高い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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