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文献詳細

雑誌文献

検査と技術46巻9号

2018年09月発行

文献概要

増刊号 現場で“パッ”と使える 免疫染色クイックガイド 1章 こんなときどうする? 免疫染色の“困った”を解決 困った⑤ 切片の剝離が激しい

検体処理に問題がある

著者: 山田寛1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部腫瘍センターゲノム医療ユニット

ページ範囲:P.986 - P.993

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固定液浸透不良

■原理・原因

 固定の良し悪しはその後の染色や遺伝子検索の質に多大な影響を与える(1章 p.920-926参照).素早く固定液に漬けることが大事であるが,ただ漬ければよいというものではない.固定液の量,固定容器と臓器の大きさの関係,固定促進法など,素早く臓器の中心まで固定液が浸透するようにしなくてはならない.もし浸透不足が起こった場合,その後の処理でパラフィン浸透不良などを引き起こし,切片が剝がれやすくなる.また,染色ムラなどの染色不良標本が出来上がるため,一口に固定といってもさまざまな工夫が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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