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文献詳細

雑誌文献

検査と技術47巻1号

2019年01月発行

文献概要

トピックス

グルコーススパイクと糖尿病療養指導の重要性

著者: 成田和希1 堀井恒哉1

所属機関: 1医療法人王子総合病院臨床検査科

ページ範囲:P.10 - P.12

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はじめに

 糖尿病とは,“インスリン作用不足による慢性の高血糖状態を主徴とする代謝疾患群”と定義される.糖尿病治療の目標は,“健康な人と変わらない日常生活の質(quality of life:QOL)の維持,健康な人と変わらない寿命の確保”と位置付けられており,この目標を達成するためには,血糖値はもとより体重,血圧,血清脂質を良好にコントロールし,糖尿病細小血管合併症および動脈硬化性疾患の発症と進展を防ぐことが重要となる1).そのコントロール,いわゆる自己管理を行ううえでの主役は患者自身であり,生涯続く糖尿病治療において,患者と医療側の密接な連携は必要不可欠である.

 糖尿病療養指導とは,われわれ医療従事者が,さまざまなデータや最新の情報,食事,運動などの日常生活におけるアドバイスなどを適切に患者に伝え,自己管理が行えるように支援するものである.

参考文献

1)日本糖尿病学会(編):糖尿病治療ガイド 2016−2017.文光堂,2016
2)宮城匡彦,弘世貴久:血糖の役割と血糖値(2).糖尿病ケア 15:488-494,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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