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技術講座 生理 シリーズ 脳神経外科分野における術中神経モニタリング・2
—step up編—代表的な誘発電位の特徴
著者: 高谷恒範1
所属機関: 1奈良県立医科大学附属病院中央臨床検査部生理循環機能検査室
ページ範囲:P.51 - P.61
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●波形低下時のシミュレーションを行い対応に備える.
●クリップ直後の急激な波形上昇は,虚血の反応の可能性(低下,消失の前兆)があるので注意が必要である.
●術操作と関係のないCMAPコントロールが肝となる.
●筋弛緩剤の投与状況により,①TOF値の確認,②拮抗剤の使用確認が必要となる.
●波形低下時のシミュレーションを行い対応に備える.
●クリップ直後の急激な波形上昇は,虚血の反応の可能性(低下,消失の前兆)があるので注意が必要である.
●術操作と関係のないCMAPコントロールが肝となる.
●筋弛緩剤の投与状況により,①TOF値の確認,②拮抗剤の使用確認が必要となる.
参考文献
1)Rothwell JC : Transcranial electrical and magnetic stimulation of the brain : basic physiological mechanisms. Hallet M, Chokroverty S (eds) : Magnetic Stimulation in Clinical Neuro-phsiology. Elsevier, Amsterdam, pp43-60, 2005
2)Rothwell JC, Thompson PD, Day BL, et al : Stimulation of the human motor cortex through the scalp. Exp Physiol 76:159-200,1991
3)Kakimoto M, Kawaguchi M, Yamamoto Y, et al : Tetanic stimulation of the peripheral nerve before transcranial electrical stimulation can enlarge amplitudes of myogenic motor evoked potentials during general anesthesia with neuromuscular blockade. Anesthesiology 102:733-738,2005
4)Shigematsu H, Kawaguchi M, Hayashi H, et al : Post-tetanic transcranial motor evoked potentials augment the amplitude of compound muscle action potentials recorded from innervated and non-innervated muscles. Spine J 18:740-746,2018
1)高谷恒範:運動誘発電位.川口昌彦,中瀬裕之(監),高谷恒範(編):明日からできる!術中神経モニタリング—知って得する基本と秘訣.真興交易医書出版部,2017
2)高谷恒範:運動誘発電位.川口昌彦,中瀬裕之(編):術中神経モニタリングバイブル—術後神経合併症予防のための実践的手法とその解釈.羊土社,2014
3)児玉南海雄(監),佐々木達也,鈴木恭一,板倉毅(著):「超」入門 脳神経外科術中モニタリング.メディカ出版,2011
4)片山容一,山本隆充(編):脳神経外科手術のための神経モニタリングアトラス.医学書院,2003
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