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臨床検査のピットフォール
高感度抗HLA抗体検査法(蛍光ビーズ法)のピットフォール
著者: 宮崎孔1
所属機関: 1日本赤十字社北海道ブロック血液センター
ページ範囲:P.68 - P.72
文献購入ページに移動はじめに
近年,精製HLA(human leukocyte antigen)抗原を結合したビーズを用いた高感度抗HLA抗体検査法(蛍光ビーズ法)が広く使用されているが,感度が高い反面,従来の細胞を使用した検査法に比べ非特異反応と考えられる例が散見される1).蛍光ビーズ法の検査結果だけでは非特異的な反応を区別することは困難であるため,参考になる検査,情報について自験例を含めて紹介する.
近年,精製HLA(human leukocyte antigen)抗原を結合したビーズを用いた高感度抗HLA抗体検査法(蛍光ビーズ法)が広く使用されているが,感度が高い反面,従来の細胞を使用した検査法に比べ非特異反応と考えられる例が散見される1).蛍光ビーズ法の検査結果だけでは非特異的な反応を区別することは困難であるため,参考になる検査,情報について自験例を含めて紹介する.
参考文献
1)佐治博夫:移植における液性免疫制御の重要性とHLA血清学—直接クロスマッチからHLAタイプ&スクリーンへ.MHC 18:31-46,2011
2)宮崎孔,池田久實:臓器移植の検査.臨検 51:779-787,2007
3)黒田ゆかり,平田康司,永吉裕二,他:蛍光ビーズ抗体検査法におけるプロゾーン様現象への補体の関与—非働化による検証.MHC 19:33-41,2012
4)Morales-Buenrostro LE, Terasaki PI, Marino-Vázquez LA, et al : “Natural” human leukocyte antigen antibodies found in nonalloimmunized healthy males. Transplantation 86:1111-1115,2008
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