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書評
造血幹細胞移植ポケットマニュアル
著者: 岡本真一郎12
所属機関: 1日本造血細胞移植学会 2慶大・血液内科
ページ範囲:P.73 - P.73
文献購入ページに移動現場で不可欠な知識を移植の流れに沿って記載
循環器内科や消化器内科のように,内視鏡やカテーテルを駆使して消化管出血や血管閉塞を治療する外科的内科と異なり,血液内科は内科的内科である.中でも造血幹細胞移植は,感染症,免疫,その他多くの分野のさまざまな知識を必要とする,最も内科らしい治療法である.しかし一方で,初めて造血幹細胞移植の臨床を学ぶ医師・コメディカルにとって,移植は“とっつきにくい”“敷居が高い”と感じられることも少なくない.そのような印象を持って移植チームをローテートされる方々には,ぜひこのポケットマニュアルをお勧めしたい.
造血幹細胞移植に関するガイドラインや教科書とは大きく異なり,このマニュアルでは,日常の移植現場で不可欠な知識が,移植の流れに沿って記載される構成となっており,研修医やコメディカルの方々が,必要な情報にすぐにアクセスできるよう配慮されている.また,移植後の合併症の予防・診断・治療に関しても,単なる羅列ではなく,直面する問題の頻度や重要性に合わせて重みを付けて記載されており,このマニュアルを携えて移植患者さんの診療に当たれば,移植についての知識が自然と積み上がっていくのではないかと思う.
循環器内科や消化器内科のように,内視鏡やカテーテルを駆使して消化管出血や血管閉塞を治療する外科的内科と異なり,血液内科は内科的内科である.中でも造血幹細胞移植は,感染症,免疫,その他多くの分野のさまざまな知識を必要とする,最も内科らしい治療法である.しかし一方で,初めて造血幹細胞移植の臨床を学ぶ医師・コメディカルにとって,移植は“とっつきにくい”“敷居が高い”と感じられることも少なくない.そのような印象を持って移植チームをローテートされる方々には,ぜひこのポケットマニュアルをお勧めしたい.
造血幹細胞移植に関するガイドラインや教科書とは大きく異なり,このマニュアルでは,日常の移植現場で不可欠な知識が,移植の流れに沿って記載される構成となっており,研修医やコメディカルの方々が,必要な情報にすぐにアクセスできるよう配慮されている.また,移植後の合併症の予防・診断・治療に関しても,単なる羅列ではなく,直面する問題の頻度や重要性に合わせて重みを付けて記載されており,このマニュアルを携えて移植患者さんの診療に当たれば,移植についての知識が自然と積み上がっていくのではないかと思う.
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