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クロスミキシング試験成功のポイント
著者: 小宮山豊1
所属機関: 1北陸大学医療保健学部
ページ範囲:P.82 - P.84
文献購入ページに移動クロスミキシング試験〔別名:交差混合試験,ミキシング試験,mixing test,保険収載名:凝固因子インヒビター定性(クロスミキシング試験)〕は,凝固時間延長の原因を探るスクリーニング検査(鑑別診断のヒント)である.ここではクロスミキシング試験の対象となりやすい活性化部分トロンボプラスチン時間(activated partial thromboplastin time:APTT)延長を中心に述べる.
本検査はスクリーニング検査であり,陰性は次の精密検査を実施しないことを意味するため,偽陰性は患者の不利益を招く.この検査が偽陰性となる要因として,血漿中の残存血小板数がかかわるため,患者血漿のみならず,試薬として用いる正常血漿の品質は重要である1〜3).以上の観点からクロスミキシング試験成功のポイントを概説する.
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