文献詳細
病気のはなし
文献概要
Point
●慢性膵炎は膵臓に慢性の炎症性変化と線維化をきたす不可逆性の病態であり,過剰なアルコール摂取が主な成因です.
●病態の進行に応じて,膵臓の外分泌機能と内分泌機能が障害されます.
●慢性膵炎の存在は膵癌発症の重要な危険因子であり,慢性膵炎患者では膵癌の合併の有無について注意深い経過観察が必要です.
●病態生理の理解に基づく治療法は存在しないため,禁酒を含めた生活習慣の改善が必須です.
●慢性膵炎は膵臓に慢性の炎症性変化と線維化をきたす不可逆性の病態であり,過剰なアルコール摂取が主な成因です.
●病態の進行に応じて,膵臓の外分泌機能と内分泌機能が障害されます.
●慢性膵炎の存在は膵癌発症の重要な危険因子であり,慢性膵炎患者では膵癌の合併の有無について注意深い経過観察が必要です.
●病態生理の理解に基づく治療法は存在しないため,禁酒を含めた生活習慣の改善が必須です.
参考文献
1)下瀬川徹(編):新膵臓病学.南江堂,pp331-341,2017
2)Watanabe T, Kudo M, Strober W : Immunopathogenesis of pancreatitis. Mucosal Immunol 10:283-298,2017
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4)日本消化器病学会(編):慢性膵炎診療ガイドライン2015,改訂第2版.南江堂,2015
5)正宗淳,下瀬川徹:アルコールと膵炎.日消誌 109:1526-1534,2012
6)浅香正博,菅野健太郎,千葉勉(編):カラー版 消化器病学 基礎と臨床.西村書店,pp1457-1470,2013
7)正宗淳,濱田晋,下瀬川徹:慢性膵炎と膵癌.日消誌 112:1464-1473,2015
8)厚生労働省難治性膵疾患に関する調査研究班:慢性膵炎臨床診断基準2009.膵臓 24:645-646,2009
掲載誌情報