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文献詳細

雑誌文献

検査と技術47巻10号

2019年10月発行

文献概要

FOCUS

バイオバンクを介した臨床検体の研究利用

著者: 森田瑞樹1

所属機関: 1岡山大学大学院ヘルスシステム統合科学研究科

ページ範囲:P.1178 - P.1180

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はじめに

 医療施設では日々多くの検体検査が実施され,その残余は一定期間の保管の後に廃棄されている.世界中で毎日廃棄されている検体の量は膨大である.一方で,こうした臨床検体の研究での利用ニーズは高まっており,新しい治療や検査の創出に役立てられることが期待されている.臨床検体の研究利用を支援するための枠組みとして,世界中でバイオバンクが設立・運営されている.本稿では,バイオバンクの機能と課題について述べ,課題の解決策の1つとしてのオンデマンド型バイオバンクを紹介する.

参考文献

1)国立研究開発法人日本医療研究開発機構:バイオバンク情報一覧(https://www.biobank.amed.go.jp/biobank/)(2019年4月17日アクセス)
2)文部科学省,厚生労働省:人を対象とする医学系研究に関する倫理指針,2017(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hokabunya/kenkyujigyou/i-kenkyu/index.html#m-naAncTarget01)(2019年4月17日アクセス)
3)International Society for Biological and Environmental Repositories (ISBER) : ISBER Best Practices, Fourth Edition(https://www.isber.org/general/custom.asp?page=BPR)(2019年4月17日アクセス)
4)National Cancer Institute (NCI) : NCI Best Practices(https://biospecimens.cancer.gov/bestpractices/)(2019年4月17日アクセス)
5)Henderson MK, Goldring K, Simeon-Dubach D : Advancing Professionalization of Biobank Business Operations : Performance and Utilization. Biopreserv Biobank 17:213-218,2019

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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