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文献詳細

雑誌文献

検査と技術47巻10号

2019年10月発行

文献概要

技術講座 生理 シリーズ 超音波による血管病変の標準的評価法・1

—step up編—頸動脈

著者: 小谷敦志1

所属機関: 1近畿大学奈良病院臨床検査部

ページ範囲:P.1194 - P.1199

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Point

●「超音波による頸動脈病変の標準的評価法2017」の従来からの主な改訂点を理解しておこう.

●スクーリング検査手順が記載された.脳血管イベントに関するエビデンスを有している評価項目を必須とし,スクリーニング検査における検査のフローを考案した.

●プラーク・狭窄評価におけるフローチャートが記載された.ここには,注意すべき(要注意)プラークなどを含めた,速やかな対応を必要とする評価項目が採用された.

●プラーク内部の性状評価では,音響陰影を伴うプラークを石灰化プラーク,音響陰影の伴わない高輝度のものは,等輝度不均質型プラークに分類される.

●プラーク内部の輝度分類では,プラーク全体における低輝度病変の領域に関係なく,少しでも低輝度病変が存在すれば低輝度不均質型プラークとして分類する.

参考文献

1)日本脳神経超音波学会・栓子検出と治療学会合同ガイドライン作成委員会:頸部血管超音波検査ガイドライン.Neurosonology 19:49-69,2006
2)日本超音波医学会,日本超音波医学会用語・診断基準委員会:超音波による頸動脈病変の標準的評価法.超音波医 36:502-518,2009
3)頸動脈超音波診断ガイドライン小委員会:超音波による頸動脈病変の標準的評価法2017.日本超音波医学会,2017(https://www.jsum.or.jp/committee/diagnostic/pdf/jsum0515_guideline.pdf)(2019年7月11日アクセス)
4)小谷敦志,濱口浩敏,松尾汎:頸動脈エコースクリーニング基本的検査項目手順の策定.Jpn J Med Ultrasonics 43:723-728,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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