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大動脈弁狭窄症におけるドブタミン負荷心エコーでの評価の注意点
著者: 山下英治1
所属機関: 1群馬県立心臓血管センター循環器内科
ページ範囲:P.1212 - P.1217
文献購入ページに移動はじめに
大動脈弁狭窄症(aortic stenosis:AS)の重症度診断は通常は経胸壁心エコー検査でなされるが,低流量低圧較差重症大動脈弁狭窄(low-flow low-gradient severe AS:LFLG-SAS)の診断は実臨床において難渋することが多く,ドブタミン負荷心エコー(dobutamine stress echocardiography:DSE)やCT・MRI,その他のマルチモダリティを併用する必要がある.
本稿ではAS症例の重症度診断における基本的事項と,LFLG-SASに対するDSEの有用性,およびDSEによる評価の際の注意点,特に左室流出路狭窄について症例を挙げて解説する.
大動脈弁狭窄症(aortic stenosis:AS)の重症度診断は通常は経胸壁心エコー検査でなされるが,低流量低圧較差重症大動脈弁狭窄(low-flow low-gradient severe AS:LFLG-SAS)の診断は実臨床において難渋することが多く,ドブタミン負荷心エコー(dobutamine stress echocardiography:DSE)やCT・MRI,その他のマルチモダリティを併用する必要がある.
本稿ではAS症例の重症度診断における基本的事項と,LFLG-SASに対するDSEの有用性,およびDSEによる評価の際の注意点,特に左室流出路狭窄について症例を挙げて解説する.
参考文献
1)Baumgartner H, Hung J, Bermejo J, et al : Recommendations on the Echocardiographic Assessment of Aortic Valve Stenosis : A Focused Update from the European Association of Cardiovascular Imaging and the American Society of Echocardiography. J Am Soc Echocardiogr. 30:372-392,2017
2)Suzuki K, Hirano Y, Yamada H, et al : Practical guidance for the implementation of stress echocardiography. J Echocardiogr 16:105-129,2018
3)山下英治:低流量低圧較差大動脈弁狭窄症の重症度診断—ドブタミン負荷心エコーの有用性とその実際.超音波検技 40:60-66,2015
4)Clavel MA, Burwash IG, Pibarot P : Cardiac Imaging for Assessing Low-Gradient Severe Aortic Stenosis. JACC Cardiovasc Imaging 10:185-202,2017
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