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文献詳細

雑誌文献

検査と技術47巻10号

2019年10月発行

Q&A 読者質問箱

HBs抗原弱陽性時にHBs抗原を再測定すると値が変わってしまうことがありますが,どうしてでしょうか.

著者: 古村菜穂子1

所属機関: 1帝京大学医学部附属病院中央検査部

ページ範囲:P.1224 - P.1225

文献概要

Q HBs抗原弱陽性時にHBs抗原を再測定すると値が変わってしまうことがありますが,どうしてでしょうか.

A ご質問のようなケースの大部分は,偽陽性反応が疑われる弱陽性例と考えられます.したがって本稿では,HBs抗原が弱陽性の場合を中心としてその対処法や注意点について述べていきます.HBs(hepatitis B surface)抗原はB型肝炎ウイルス(hepatitis B virus:HBV)粒子の表面に存在する蛋白質です.血液中に小型球形粒子や管状粒子として単独の形でも存在し,感染の有無を調べるためのスクリーニング検査として広く用いられています.検査方法としてはイムノクロマト法,凝集法,酵素抗体法などがあり,昨今ではCLEIA(chemiluminescent enzyme immunoassay)法やCLIA(chemiluminescent immunoassay)法などの精密測定が広く普及しています.

参考文献

1)道堯浩二郎,平岡淳,鶴田美帆:HBs抗原検査の偽陽性に関する検討—濃度別にみた判定困難例の頻度.肝臓 59:641-646,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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