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文献詳細

雑誌文献

検査と技術47巻11号

2019年11月発行

文献概要

技術講座 病理

病理組織を用いた抗酸菌感染症の診断

著者: 森藤哲史1 金羽美恵1 安井寛2

所属機関: 1洛和会音羽病院臨床検査部 2洛和会音羽病院病理診断科

ページ範囲:P.1282 - P.1286

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Point

●病理組織学的には乾酪壊死を伴う類上皮肉芽腫が特徴である.

●抗酸菌はミコール酸を主体とした複合糖脂質の細胞壁を有し,一度色素で染色されると酸による脱色に抵抗性を示す.

●Fite法はオイル・キシレンを用いることで細胞壁の脂質成分を保護し,より安定した染色性が得られる.

●抗酸菌染色で組織中の菌体を検出することは診断意義が高い.

参考文献

1)R.ルービン,D.S.ストレイヤー(編),鈴木利光,中村栄男,深山正久,他(監訳):カラー ルービン病理学 臨床医学への基盤,改訂版.西村書店,pp392-399,2017
2)水口國雄(編):最新 染色法のすべて.医歯薬出版,pp93-98,2011
3)日本臨床衛生検査技師会(監):JAMT技術教本シリーズ 病理検査技術教本.丸善出版,pp211-212,2017
4)病理技術研究会(編):病理標本の作り方.文光堂,pp200-207,1992
5)三浦妙太(監),畠山重春(監・編著):実践 病理組織細胞診染色法カラー図鑑,第三版.近代出版,pp112-117,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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