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連載 生理検査のアーチファクト・29
—呼吸機能検査④—分画のズレによる影響
著者: 佐野成雄1
所属機関: 1大分大学医学部附属病院医療技術部臨床検査部門
ページ範囲:P.1308 - P.1311
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図1は59歳,男性の肺活量(vital capacity:VC)測定波形と努力性肺活量(forced vital capacity:FVC)測定波形を示す.検査はうまく遂行できたのだろうか?(肺気量分画は図2を参照).一見うまくできているように見えるが,フローボリューム曲線の予備呼気量(expiratory reserve volume:ERV)(図1b→)は,VC測定波形のERV(図1a→)より短い.つまり,ERVはVC波形のほうが大きいことがわかる.これは,正しく測定されていないアーチファクトが含まれているからである.では,なぜこのようなアーチファクトが現れるのだろうか?
図1は59歳,男性の肺活量(vital capacity:VC)測定波形と努力性肺活量(forced vital capacity:FVC)測定波形を示す.検査はうまく遂行できたのだろうか?(肺気量分画は図2を参照).一見うまくできているように見えるが,フローボリューム曲線の予備呼気量(expiratory reserve volume:ERV)(図1b→)は,VC測定波形のERV(図1a→)より短い.つまり,ERVはVC波形のほうが大きいことがわかる.これは,正しく測定されていないアーチファクトが含まれているからである.では,なぜこのようなアーチファクトが現れるのだろうか?
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