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文献詳細

雑誌文献

検査と技術47巻12号

2019年12月発行

文献概要

技術講座 生化学

—step up編—血清重炭酸塩測定

著者: 河口勝憲1 古川聡子2

所属機関: 1川崎医療福祉大学医療技術学部臨床検査学科 2川崎医科大学附属病院中央検査部

ページ範囲:P.1376 - P.1378

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Point

●日本における重炭酸塩測定は血液ガス分析が一般的であるが,静脈血を用いて自動分析装置で測定することも可能である.

●重炭酸塩測定における測定試料は,採血管の規定量に対し採血量が少ないほど低値となる.

●重炭酸塩は大気との接触により測定値が低下するため,速やかに測定を行う必要がある.

●重炭酸塩は代謝性アシドーシスを評価するうえで重要な項目である.

参考文献

1)和田健太朗:最新の知識で答える水電解質106の疑問 血液ガスを測定するのはなぜですか,何がわかるのですか? 腎と透析 74:791-795,2013
2)飯野靖彦:酸塩基平衡.日腎会誌 43:621-630,2001
3)古川聡子,河口勝憲,加瀬野節子,他:新たに開発された重炭酸塩測定キットの基礎的性能評価と変動要因の解析,医学検査 64:445-452,2015(https://www.jstage.jst.go.jp/article/jamt/64/4/64_14-87/_pdf/-char/ja)(2019年8月29日アクセス)
4)小松康宏:静脈血による酸塩基状態の評価法.日本医事新報 4525:77-79,2011
)の測定.医学検査 67:23-28,2018
6)日本腎臓学会(編):エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018.東京医学社,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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