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文献詳細

雑誌文献

検査と技術47巻4号

2019年04月発行

文献概要

Q&A 読者質問箱

ドライアイスを入れて凍結検体を輸送する場合,凝固検査にどのような影響がでますか?

著者: 中田正人1

所属機関: 1彩の国東大宮メディカルセンター臨床検査科

ページ範囲:P.540 - P.541

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Q ドライアイスを入れて凍結検体を輸送する場合,凝固検査にどのような影響がでますか?

A 凍結検体を輸送するときには一般的にドライアイスが用いられます.ドライアイスは二酸化炭素の個体で,−78.5℃で昇華し炭酸ガスを放出します.そのため,検体輸送に使用するBOX内では時間の経過とともに炭酸ガス分圧が上昇します.その際,炭酸ガスが検体中に溶け込んでしまうとpHが低下し凝固検査に影響を与えますが,容器内の検体と炭酸ガスが適切に分離されていれば影響は生じません.

参考文献

1)日本検査血液学会(編):スタンダード検査血液学,第3版.医歯薬出版,pp55-57,2014
2)日本検査血液学会(編):スタンダード検査血液学,第3版.医歯薬出版,pp161-164,2014
3)家子正裕,小宮山豊,山﨑哲,他:資料 凝固検査検体取扱いに関するコンセンサス.日検血会誌 17:149-157,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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