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連載 生理検査のアーチファクト・23
—MRI検査③—第2の化学シフトアーチファクト
著者: 高倉有12 佐藤英介3 磯辺智範4
所属機関: 1取手北相馬保健医療センター医師会病院放射線科 2筑波大学大学院人間総合科学研究科 3杏林大学保健学部 4筑波大学医学医療系
ページ範囲:P.551 - P.554
文献購入ページに移動図1a,bは,腹部のMR画像(グラジエントエコー法:逆位相・同位相の横断像)である.これら2つの画像は,1回の撮像で同時に取得可能である.逆位相像(図1a)では臓器(腎臓,肝臓,膵臓,腸管など)が全周性に黒く縁取られているのに対し(図1c),同位相像(図1b)では黒い縁取りは認められない.この黒い縁取りは第2の化学シフトアーチファクトと呼ばれる.どのような原理でこのアーチファクトが現れるのであろうか? また,逆位相像と同位相像の2種類の画像を取得する目的はなんであろうか?
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