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文献詳細

雑誌文献

検査と技術47巻5号

2019年05月発行

文献概要

技術講座 血液 シリーズ 末梢血液像観察の基礎・2

赤血球編

著者: 島田はづき1 後藤文彦1

所属機関: 1NTT東日本関東病院臨床検査部

ページ範囲:P.598 - P.607

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Point

●赤血球の観察は,大きさ,染色性,形状,封入体,配列の異常などを評価します.特に貧血を認める症例では重要です.

●大きさ,染色性の異常には,小赤血球,大〜巨赤血球,大小不同,二相性などがあります.

●奇形赤血球のなかでも球状赤血球,破砕赤血球,涙滴赤血球は臨床的意義が高いので注意深い観察が必要です.

●封入体であるハウエル・ジョリー小体,パッペンハイマー小体,好塩基性斑点,マラリアなどは強拡大による観察・確認が必要です.さらに患者情報として摘脾,渡航歴の確認は重要です.

参考文献

1)日本臨床衛生検査技師会(監):血液検査技術教本.丸善出版,2015
2)阿南健一,亀岡孝則,須田正洋(監):エビデンス血液形態学.近代出版,2014
3)金井正光(監),奥村伸生,戸塚実,矢冨裕(編):臨床検査法提要,改訂第34版.金原出版,2015
4)坂場幸治:血液形態分野の標準化−赤血球形態.平成17年度日臨技形態検査部門研修テキスト,p73,2005
5)日本検査血液学会標準化委員会ホームページ(http://jslh2.kenkyuukai.jp/special/?id=20842)(2019年3月1日アクセス)
6)厚生省特定疾患特発性造血障害調査研究班溶血性貧血分科会.1990
7)巽典之(編):血液細胞ノート—形態速習アトラス.文光堂,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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