文献詳細
文献概要
疾患と検査値の推移
心不全
著者: 板橋奈津1 加藤祐子1
所属機関: 1心臓血管研究所付属病院循環器内科
ページ範囲:P.618 - P.626
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●心不全は病態を示す概念であり,個別の病因を示すものではない.
●脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)は診断や治療経過を診るのに有用であるが,腎機能や年齢などの影響を受けやすく,個人差があるため判断に注意を要する.
●血液などの検査所見は診断や治療効果評価などをあくまでサポートするものであり,患者を診て状態を評価することが重要である.
●心不全は病態を示す概念であり,個別の病因を示すものではない.
●脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)は診断や治療経過を診るのに有用であるが,腎機能や年齢などの影響を受けやすく,個人差があるため判断に注意を要する.
●血液などの検査所見は診断や治療効果評価などをあくまでサポートするものであり,患者を診て状態を評価することが重要である.
参考文献
1)厚生労働省:平成29年(2017)人口動態統計月報年計(概数)の概況,2017(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai17/index.html)(2018年11月27日アクセス)
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3)日本循環器学会,日本心不全学会,日本胸部外科学会,他:急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版),2018(http://www.asas.or.jp/jhfs/pdf/topics20180323.pdf)(2018年11月27日アクセス)
4)日本心不全学会:血中BNPやNT-proBNP値を用いた心不全診療の留意点について.(http://www.asas.or.jp/jhfs/topics/bnp201300403.html)(2019年3月11日アクセス)
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8)Shimokawa H, Miura M, Nochioka K, et al : Heart failure as a general pandemic in Asia. Eur J Heart Fail 17:884-892,2015
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