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文献詳細

雑誌文献

検査と技術47巻6号

2019年06月発行

文献概要

技術講座 微生物

菌種名から薬剤感受性結果の矛盾を読み解く

著者: 渋谷理恵1

所属機関: 1済生会横浜市東部病院臨床検査部

ページ範囲:P.679 - P.683

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Point

●菌種により典型的な薬剤感受性パターンは決まっていますが,菌株によってはそのパターンから逸脱する感受性を示す場合があります.

●一般的に起こりやすいエラーに対しては,あらかじめ決められているルールに従って,検査値の修正などを行います.

●通常,みられないような検査結果が出た場合は,その結果が本当に正しい値なのかどうか,検査手技も含めて判断する必要があります.

●治療を誤った方向に導く可能性のあるvery major errorは,適切にチェックできる体制を作り,見落とさない工夫が必要です.

参考文献

1)Clinical and Laboratory Standards Institute : M100 Performance standards for antimicrobial susceptibility testing, 28th ed. CLSI, Wayne, PA, 2018
2)Takesue Y, Nakajima K, Takahashi Y, et al : Clinical characteristics of vancomycin minimum inhibitory concentration of 2 μg/ml methicillin-resistant Staphylococcus aureus strains isolated from patients with bacteremia. J Infect Chemother 17:52-57,2011
3)厚生労働省:医師及び指定届出機関の管理者が都道府県知事に届け出る基準(https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-Kenkoukyoku/0000203402.pdf)(2018年12月28日アクセス)
4)松本哲哉:[耐性菌シリーズ]基礎・臨床の両面からみた耐性菌の現状と対策 1 多剤耐性緑膿菌(MDRP).Mod Media 53:74-79,2007
5)上地幸平,切替照雄,藤田次郎,他:Acinetobacter baumanniiにおける薬剤耐性とカルバペネマーゼ産生株の検出法.日臨微生物誌 28:83-97,2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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