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文献詳細

雑誌文献

検査と技術47巻6号

2019年06月発行

文献概要

技術講座 血液 シリーズ 末梢血液像観察の基礎・3

血小板編

著者: 風間文智1

所属機関: 1山梨大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.684 - P.692

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Point

●末梢血塗抹標本では,血小板を観察することも忘れないようにしましょう.

●血小板の形態異常(大型・巨大血小板,小型血小板,大小不同,異形成,凝集)をよく理解しましょう.

●EDTAによる凝集〔EDTA依存性偽性血小板減少症(EDP)〕が疑われる場合は塗抹標本をよく観察し,合わせて時系列データなどにも注意して判断しましょう.

参考文献

1)阿南建一,亀岡孝則,須田正洋(監):エビデンス血液形態学.近代出版,pp93-95,2014
2)社団法人日本臨床衛生検査技師会血液形態検査標準化ワーキンググループ:血液形態検査に関する勧告法.医学検査 45:1659-1671,1996
3)Kunishima S, Kojima T, Matsushita T, et al : Mutations in the NMMHC-A gene cause autosomal dominant macrothrombocytopenia with leukocyte inclusions (May-Hegglin anomaly/Sebastian syndrome). Blood 97:1147-1149,2001
4)國島伸治:血小板・ITP 先天性巨大血小板症の鑑別診断.日小児血がん会誌 49:382-386,2012
5)笹原洋二,大内芽里,今泉益栄:小型および正常サイズの血小板を有する先天性血小板減少症の診断と分子病態における最近の知見.日小児血がん会誌 50:186-191,2013
6)日本臨床衛生検査技師会(監):血液検査技術教本.丸善出版,p103,2015
7)桜井進,折田登志子,松本佶也,他:偽血小板減少者に対する血算・血液像用抗凝固剤 アミノグリコシド系抗生物質(AGs系)添加EDTA・2Kの有用性について.臨病理 37:555-560,1989

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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