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文献概要
疾患と検査値の推移
血栓性血小板減少性紫斑病
著者: 髙蓋寿朗1
所属機関: 1独立行政法人国立病院機構広島西医療センター臨床研究部
ページ範囲:P.693 - P.697
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●血栓性微小血管障害症(TMA)は微小血管に血栓が形成され,それに伴う徴候を呈する病態である.
●TMAをきたす疾患のなかで,血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)は特に重篤な疾患であるが,早期の診断と治療開始により,救命することが可能となりつつある.
●TTPの発症にADAMTS13が関与することが明らかとなり,確定診断の方法が確立された.
●治療効果の評価は,症状,Hb値,血小板数の推移に加えて,ADAMTS13活性と抗ADAMTS13抗体価のモニターも有用である.
●血栓性微小血管障害症(TMA)は微小血管に血栓が形成され,それに伴う徴候を呈する病態である.
●TMAをきたす疾患のなかで,血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)は特に重篤な疾患であるが,早期の診断と治療開始により,救命することが可能となりつつある.
●TTPの発症にADAMTS13が関与することが明らかとなり,確定診断の方法が確立された.
●治療効果の評価は,症状,Hb値,血小板数の推移に加えて,ADAMTS13活性と抗ADAMTS13抗体価のモニターも有用である.
参考文献
1)George JN, Nester CM : Syndromes of thrombotic microangiopathy. N Engl J Med 371:654-666,2014
2)香美祥二,岡田浩一,南学正臣,他:非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)診療ガイド2015.日腎会誌 58:62-75,2016
3)松本雅則,藤村吉博:検査法の進歩 von Willebrand因子切断酵素(ADAMTS13).日内会誌 98:1586-1592,2009
4)松本雅則,藤村吉博,和田英夫,他:血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)診療ガイド2017.臨血 58:271-281,2017
5)伊藤晋,山本茂一,林司,他:ADAMTS13活性測定用ELISAキットの開発.日輸血細胞治療会誌 56:27-35,2010
6)Miyakawa Y, Imada K, Ichinohe T, et al : Efficacy and safety of rituximab in Japanese patients with acquired thrombotic thrombocytopenic purpura refractory to conventional therapy. Int J Hematol 104:228-235,2016
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