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ページ範囲:P.713 - P.713
文献購入ページに移動 厚生労働省の人口動態統計において,1981年以降,日本人の死因の1位は男女とも“がん”であることは周知のとおりです.高齢社会の背景もあり,癌患者数は増加の一途をたどっています.近年の医療技術の進歩により,生存率は大きく改善されていますが,生命を脅かす疾患であることに変わりありません.がんの発生部位別の死亡率は,男性では肺癌が特に高く,女性では大腸癌,肺癌です.
今回,“がん”に対する臨床検査をテーマに,近年の国家試験問題から腫瘍マーカーおよび免疫組織化学的マーカーを取り上げました.腫瘍マーカー検査は,がん以外の疾患(良性腫瘍や慢性肝疾患,腎疾患,呼吸器や各種臓器の慢性炎症など)においても陽性になる場合があり,診断の感度・特異度が低いといった短所をもちます.しかしながら,がんの病期の分類,組織型判定,予後予測,治療効果判定や再発モニタリングに,広く利用が可能です.
今回,“がん”に対する臨床検査をテーマに,近年の国家試験問題から腫瘍マーカーおよび免疫組織化学的マーカーを取り上げました.腫瘍マーカー検査は,がん以外の疾患(良性腫瘍や慢性肝疾患,腎疾患,呼吸器や各種臓器の慢性炎症など)においても陽性になる場合があり,診断の感度・特異度が低いといった短所をもちます.しかしながら,がんの病期の分類,組織型判定,予後予測,治療効果判定や再発モニタリングに,広く利用が可能です.
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