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認知症にかかわる認定制度に関して
著者: 唐澤秀治1
所属機関: 1初富保健病院脳神経外科
ページ範囲:P.782 - P.785
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認知症患者の増加が国家的な問題となっている.これを背景に日本臨床衛生検査技師会(以下,日臨技)は,認知症の病態を理解した臨床検査技師を育てようとしている.
筆者は,10年前から認知症スピードスクリーニング・ツールを使用して,かかりつけ医が短い時間で楽しく認知症の患者の診療を行うという活動を行ってきた1〜5).また,東京都臨床検査技師会から依頼されて,臨床検査技師に必要な認知症の基本的事項を講演する機会があった.このような経験から,認定認知症領域検査技師を目指す方々のために,どのような学習が必要かというアドバイスをさせていただきたい.
認知症患者の増加が国家的な問題となっている.これを背景に日本臨床衛生検査技師会(以下,日臨技)は,認知症の病態を理解した臨床検査技師を育てようとしている.
筆者は,10年前から認知症スピードスクリーニング・ツールを使用して,かかりつけ医が短い時間で楽しく認知症の患者の診療を行うという活動を行ってきた1〜5).また,東京都臨床検査技師会から依頼されて,臨床検査技師に必要な認知症の基本的事項を講演する機会があった.このような経験から,認定認知症領域検査技師を目指す方々のために,どのような学習が必要かというアドバイスをさせていただきたい.
参考文献
1)唐澤秀治,安間芳秀,宇田川雅彦,他:物忘れスピード問診票・鑑別表の信頼性と妥当性に関する研究.地域医学 28:504-512,2014
2)唐澤秀治:脳外科での認知症診断の流れ.松田博史,朝田隆(編):こう読む 認知症 原因診断のための脳画像—内科系と脳外科の診断流儀.ぱーそん書房,pp21-32,2015
3)唐澤秀治,土居良康,山本伸一,他:医学の窓 プライマリ・ケアで役にたつ「認知症スピードスクリーニング・ツール」.千葉医師会誌 68:275-283,2016
4)唐澤秀治,安間芳秀,内藤博道,他:【進化するMRIの認知症診療への応用】かかりつけ医支援型のメモリークリニックの特徴.Dementia Jpn 31:220-226,2017
5)唐澤秀治,安間芳秀:認知症の簡易鑑別方法.新井一(監),井川房夫,森田明夫(編):老年脳神経外科 診療マニュアル.メジカルビュー社,pp60-68,2018
6)一般社団法人日本臨床衛生検査技師会:認定認知症領域検査技師制度規則(http://www.jamt.or.jp/studysession/center/asset/docs/ninchisho_rule_201704.pdf)(2019年3月22日アクセス)
7)McKhann GM, Knopman DS, Chertkow H, et al : The diagnosis of dementia due to Alzheimer's disease: recommendations from the National Institute on Aging-Alzheimer's Association workgroups on diagnostic guidelines for Alzheimer's disease. Alzheimers Dement 7:263-269,2011
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