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文献詳細

雑誌文献

検査と技術47巻7号

2019年07月発行

文献概要

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解答と解説

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所属機関:

ページ範囲:P.830 - P.830

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 二波長法は,極大吸収波長の主波長(λ2)の吸光度と,より長波長側に設定した副波長(λ1)の吸光度をそれぞれ測定するものです.長波長側に副波長を設定するのは,試料中のビリルビン,ヘモグロビン,濁りおよびセルの汚れによる測定値への影響を軽減できるからです.2ポイント測光法においても同様の軽減は可能となりますが,二波長法の最大の利点は,光量補正効果が期待できることです.すなわち,精製水または試薬ブランクで透過率100%(吸光度0)として反応終了後に光量が減少した場合,吸光度は増加し光量のズレに伴う正誤差を招くことになりますが,二波長法を用いることでこれを補正できます.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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