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臨床検査のピットフォール
複合筋活動電位(CMAP)振幅のピットフォール—神経破格の存在
著者: 植松明和1
所属機関: 1まつもと医療センター臨床検査科
ページ範囲:P.831 - P.835
文献購入ページに移動運動神経伝導検査(motor nerve conduction study:MCS)を施行した際,同一神経刺激・同一筋導出において,遠位および近位刺激により導出された複合筋活動電位(compound muscle action potential:CMAP)の振幅は,遠位刺激CMAP振幅>近位刺激CMAP振幅となるのが通常である.ところが,近位刺激CMAP振幅>遠位刺激CMAP振幅となるケースがしばしば認められる.このような場合に,検査結果をそのまま提出していないだろうか? 実際はなぜ逆転してしまったのかを考える必要がある.今回は,遠位および近位刺激によるCMAP振幅が逆転したときにみられる検査手技のミスや上・下肢の代表的な神経破格であるMartin-Gruber吻合と副深腓骨神経について説明する.
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