icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術47巻8号

2019年08月発行

文献概要

FOCUS

造血器腫瘍の病型決定に必要な染色体・遺伝子異常

著者: 佐藤悦子1

所属機関: 1社会医療法人雪の聖母会聖マリア病院中央臨床検査センター

ページ範囲:P.872 - P.875

文献購入ページに移動
はじめに

 造血器腫瘍の病型決定には,臨床病態,形態学,細胞表面マーカー,染色体・遺伝子異常の情報全てを総合的に判断し評価する必要がある.造血器腫瘍の染色体・遺伝子異常は治療方針決定に必要な予後因子,異常クローンの細胞起源決定,治療効果判定としての微小残存病変(minimal residual disease:MRD)にもなりうるため,初発時の異常を確認することは大変重要である.本稿ではまず身近な末梢血検査データから読み取れる染色体・遺伝子異常について,WHO(World Health Organization)分類2016年改定版(2017年発行)1)の内容を踏まえながら,造血器腫瘍の病型決定に必要な染色体・遺伝子異常について解説する.

参考文献

1)Swerdlow S, Campo E, Harris N, et al : World Health Organization Classification of Tumours of Haematopoietic and Lymphoid Tissues Revised, 4th ed. World Health Organization,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?