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文献詳細

雑誌文献

検査と技術47巻8号

2019年08月発行

文献概要

臨床検査のピットフォール

カラム凝集法で血液型検査のウラ検査の反応が弱くでた場合,どのように検査を進めるか

著者: 日高陽子1

所属機関: 1東邦大学医療センター大森病院輸血部

ページ範囲:P.910 - P.913

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はじめに

 ABO血液型検査(以下,血液型検査)は,輸血検査で最も重要な検査である.血液型検査の判定を誤ると,輸血後に重篤な溶血性輸血反応を引き起こすことがある.

 血液型検査は,赤血球膜上の抗原を検査するオモテ検査と,血漿(血清)中の抗体を検査するウラ検査を行う.オモテ検査とウラ検査の結果が一致した場合は血液型が確定される.しかし結果が一致しなかった場合は,判定を保留として原因を究明する必要がある.オモテ・ウラ検査不一致の原因はさまざまあるが,本稿ではウラ検査の反応が弱くなる原因と検査の進め方について述べる.

参考文献

1)日高陽子,川田典子,奥田誠,他:カラム凝集法によるABO血液型うら試験弱反応検体の解析.日輸血会誌 51:565-570,2005
2)奥田誠,石丸健,内川誠,他:赤血球型検査(赤血球系検査)ガイドライン(改訂2版).日輸血細胞治療会誌 62:651-663,2016

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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