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文献詳細

雑誌文献

検査と技術47巻8号

2019年08月発行

文献概要

臨床医からの質問に答える

共用基準範囲を用いて検査結果を説明するときの注意点を教えてください.

著者: 下澤達雄12

所属機関: 1国際医療福祉大学医学部臨床検査医学 2国際医療福祉大学大学院医学系研究科

ページ範囲:P.920 - P.922

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共用基準範囲

 患者の困りごとの原因を知り,治療を行い,また治療効果を判定するために,検査は大きな助けとなります.その結果の解釈や判断のために基準範囲を設定することが求められています.

 従来は施設ごと,測定試薬ごとに基準範囲が設定されてきましたが,標準化された検査方法が広まった結果,わが国で大規模にデータを集積,分析することが可能となり日本臨床検査医学会,日本臨床化学会,日本臨床衛生検査技師会,日本検査血液学会からなる合同基準範囲共用化ワーキンググループ(WG)が共用基準範囲を設定し,現在多くの施設で用いられるようになっています.

参考文献

1)日本臨床検査医学会ガイドライン作成委員会(編):臨床検査のガイドラインJSLM 2015—検査値アプローチ/症侯/疾患.日本臨床検査医学会,2015
2)日本臨床検査標準協議会基準範囲共用化委員会(編):日本における主要な臨床検査項目の共用基準範囲案—解説と利用の手引き,2014(http://www.jccls.org/techreport/public_comment_201405_p.pdf)(2019年4月25日アクセス)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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