icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術47巻8号

2019年08月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

冷却メイグリュンワルド希釈液が染色性に与える影響

著者: 齋藤泰智1

所属機関: 1市立函館病院中央検査部遺伝子細胞生物検査センター

ページ範囲:P.932 - P.934

文献購入ページに移動
はじめに

 メイグリュンワルド(以下,メイ)・ギムザ染色は血球形態の鑑別に用いられ広く普及している染色法ですが,その染色性は施設によって幅があり,施設間差が問題となっています.染色性の差に与える主な要因として,室温環境,染色液メーカー,ギムザ希釈液の濃度や染色時間が挙げられますが,これらの条件が同一であっても,再現性の高い染色性を得ることが困難でした.当院では,染色性の差に与える要因として温度に着目し,メイ希釈液の温度が染色性に影響していると考えました.そこで本稿では,メイ希釈液の温度変化に伴う染色性の変化について,浸漬法(表1)1)と上乗法(表2)1)を用いて検討した結果をご紹介します.

参考文献

1)齋藤泰智,高橋一人,吉田愛美,他:冷却メイグリュンワルド希釈液が染色性に与える影響の検討.日検血会誌 16:142-150,2015
1)齋藤泰智,高橋一人,吉田愛美,他:温度変化に伴うメイグリュンワルド・ギムザ染色の染色性の検討.函館医誌 37:46-49,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?