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文献詳細

雑誌文献

検査と技術48巻1号

2020年01月発行

文献概要

臨床医からの質問に答える

悪性リンパ腫やリンパ性白血病の診断において,クロナリティを判断するためのサザンブロット法とPCR法の使い分けを教えてください.

著者: 丸岡隼人1 白石祐美1

所属機関: 1神戸市立医療センター中央市民病院臨床検査技術部細胞遺伝子検査室

ページ範囲:P.56 - P.60

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はじめに

 悪性リンパ腫をはじめとするリンパ系腫瘍の診断は,病理組織学的検査やフローサイトメトリーを中心に行われるが,反応性病変との鑑別が困難なケースがある.また,針生検や内視鏡下生検などの微量検体においては,細胞が少ないため正確な診断に苦慮することがある.免疫関連遺伝子再構成検査は,B細胞およびT細胞のクロナリティを証明する検査であり,確定診断および極少数の腫瘍細胞の検出に有力な情報を提供する.

 検査法としてサザンブロット(Southern blot)法とPCR(polymerase chain reaction)法があり,本稿では両法の原理およびメリット・デメリットを紹介し,その使い分けについて解説する.

参考文献

1)van Dongen JJ, Wolvers-Tettero IL : Analysis of immunoglobulin and T cell receptor genes. Part I : Basic and technical aspects. Clin Chim Acta 198:1-91,1991
2)van Dongen JJ, Langerak AW, Brüggemann M, et al : Design and standardization of PCR primers and protocols for detection of clonal immunoglobulin and T-cell receptor gene recombinations in suspect lymphoproliferations : report of the BIOMED-2 Concerted Action BMH4-CT98-3936. Leukemia 17:2257-2317,2003
3)Langerak AW, Groenen PJ, Brüggemann M, et al : EuroClonality/BIOMED-2 guidelines for interpretation and reporting of Ig/TCR clonality testing in suspected lymphoproliferations. Leukemia 26:2159-2171,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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