文献詳細
連載 生理検査のアーチファクト・31
文献概要
こんなアーチファクトを知っていますか?
図1aの右耳の気導聴力検査の結果は125〜8,000Hzまで全ての周波数で正常である.左耳の結果は125〜8,000Hzまで55〜65dBと聴力閾値レベルの上昇がみられ,聴力の程度は中等度の難聴である.マスキングノイズレベル(気導)は,右・左耳とも全ての周波数で0dBである.
図1bの右耳の気導聴力検査の結果は125〜8,000Hzまで全ての周波数で正常である.左耳の結果は125〜8,000Hzまで70〜110dBとスケールアウト(オージオメータの最大出力でも検査音の聴取ができない)で,聴力の程度は高度の難聴である.マスキングノイズレベル(気導)は,右耳は全ての周波数で0dB,左耳は40〜65dBである.図1a,bは同じ人のオージオグラムである.ではどちらが正しいのか.
図1aの右耳の気導聴力検査の結果は125〜8,000Hzまで全ての周波数で正常である.左耳の結果は125〜8,000Hzまで55〜65dBと聴力閾値レベルの上昇がみられ,聴力の程度は中等度の難聴である.マスキングノイズレベル(気導)は,右・左耳とも全ての周波数で0dBである.
図1bの右耳の気導聴力検査の結果は125〜8,000Hzまで全ての周波数で正常である.左耳の結果は125〜8,000Hzまで70〜110dBとスケールアウト(オージオメータの最大出力でも検査音の聴取ができない)で,聴力の程度は高度の難聴である.マスキングノイズレベル(気導)は,右耳は全ての周波数で0dB,左耳は40〜65dBである.図1a,bは同じ人のオージオグラムである.ではどちらが正しいのか.
参考文献
1)日本聴覚医学会(編):聴覚検査の実際,改訂4版.南山堂,2017
2)立木孝,太田文彦:聴覚検査法(1990)の制定について.Audiol Jpn 33:792-806,1990
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