文献詳細
臨床検査のピットフォール
文献概要
はじめに
■自然耐性とは
細菌感染症の治療には抗菌薬が使用されており,その治療上の有効性を知るための検査として薬剤感受性試験が実施されている.抗菌薬ディスクやプレートを用いて,一定濃度の抗菌薬存在下における菌の発育状況を観察し,菌に対する薬剤感受性を判定するものである.細菌の中には,生まれつき特定の抗菌薬に耐性を示す菌種が存在し,それは“自然耐性”と呼ばれている.内因性耐性とも呼ばれ,先天的に耐性機構を持ち合わせているため,その抗菌薬は効果があるはずがないことから,そもそもその菌種にその薬剤の感受性試験を実施する必要はない.
■自然耐性とは
細菌感染症の治療には抗菌薬が使用されており,その治療上の有効性を知るための検査として薬剤感受性試験が実施されている.抗菌薬ディスクやプレートを用いて,一定濃度の抗菌薬存在下における菌の発育状況を観察し,菌に対する薬剤感受性を判定するものである.細菌の中には,生まれつき特定の抗菌薬に耐性を示す菌種が存在し,それは“自然耐性”と呼ばれている.内因性耐性とも呼ばれ,先天的に耐性機構を持ち合わせているため,その抗菌薬は効果があるはずがないことから,そもそもその菌種にその薬剤の感受性試験を実施する必要はない.
参考文献
1)Clinical and Laboratory Standards Institute : Performance standards for Antimicrobial Susceptibility testing, 29th ed. CLSI supplement M100-S29. CLSI, Wayne, PA, 2019
2)EUCAST:EUCAST Expert Rules Version 3.1 Intrinsic Resistance and Exceptional Phenotypes Tables(http://www.eucast.org/fileadmin/src/media/PDFs/EUCAST_files/Expert_Rules/Expert_rules_intrinsic_exceptional_V3.1.pdf)(2019年10月23日アクセス)
掲載誌情報