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文献詳細

雑誌文献

検査と技術48巻1号

2020年01月発行

文献概要

臨床検査のピットフォール

細菌の自然耐性

著者: 口広智一1

所属機関: 1公立那賀病院臨床検査科

ページ範囲:P.76 - P.79

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はじめに

■自然耐性とは

 細菌感染症の治療には抗菌薬が使用されており,その治療上の有効性を知るための検査として薬剤感受性試験が実施されている.抗菌薬ディスクやプレートを用いて,一定濃度の抗菌薬存在下における菌の発育状況を観察し,菌に対する薬剤感受性を判定するものである.細菌の中には,生まれつき特定の抗菌薬に耐性を示す菌種が存在し,それは“自然耐性”と呼ばれている.内因性耐性とも呼ばれ,先天的に耐性機構を持ち合わせているため,その抗菌薬は効果があるはずがないことから,そもそもその菌種にその薬剤の感受性試験を実施する必要はない.

参考文献

1)Clinical and Laboratory Standards Institute : Performance standards for Antimicrobial Susceptibility testing, 29th ed. CLSI supplement M100-S29. CLSI, Wayne, PA, 2019
2)EUCAST:EUCAST Expert Rules Version 3.1 Intrinsic Resistance and Exceptional Phenotypes Tables(http://www.eucast.org/fileadmin/src/media/PDFs/EUCAST_files/Expert_Rules/Expert_rules_intrinsic_exceptional_V3.1.pdf)(2019年10月23日アクセス)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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