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文献詳細

雑誌文献

検査と技術48巻1号

2020年01月発行

ワンポイントアドバイス

尿蛋白試験紙法とスルホサリチル酸法の使い分け

著者: 小林渉1

所属機関: 1大阪大学医学部附属病院医療技術部検査部門

ページ範囲:P.80 - P.82

文献概要

はじめに

 尿蛋白試験紙法では,種々の影響により偽反応が起こる.そのため,確認方法として,定量法や簡易的に多くの施設で用いられているスルホサリチル酸(sulfosalicylic acid:SSA)法が利用されている.通常,尿蛋白試験紙法と比較して,SSA法は感度が高く多くの蛋白と反応するが,時に結果が逆転することがある.

 本稿では,尿蛋白試験紙法とSSA法の原理,方法,特長,注意点についてまとめたうえで,尿蛋白試験紙法とSSA法の使い分けについて解説する.

参考文献

1)伊藤機一,高橋勝幸(監),菊池春人,矢内充,油野友二(編):カラー図解 一般検査ポケットマニュアル.羊土社,2009
2)片桐智美,久保田亮,小林智子,他:尿蛋白試験紙陽性を示したBence Jones protein(BJP)型多発性骨髄腫の一例.医学検査 62:149-155,2013
1)折田義正,下條文武,伊藤喜久,他:日本腎臓学会腎機能(GFR)・尿蛋白測定委員会報告書.日腎会誌 43:1-19,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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