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文献詳細

雑誌文献

検査と技術48巻12号

2020年12月発行

文献概要

技術講座 その他

救急医療におけるPOC機器,その精度管理と検査値の扱い方

著者: 太田麻衣子1

所属機関: 1医療法人鉄蕉会亀田総合病院臨床検査室/救急外来/災害対策調整室

ページ範囲:P.1316 - P.1321

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Point

●重症度と緊急度が高い救急医療では,精密性よりも迅速性が優先され,POC機器の測定値で治療が進められることも少なくない.しかし,救急医療の現場では,重症であるほど複数人の医療スタッフがかかわり,予想もしないようなエラーが起こることがある.

●POC機器で信頼性の高い測定値を提供するためには,精度管理やトラブル対応,使用者への教育を臨床検査技師が責任をもって行うことが重要である.

●臨床検査技師が常時から救急医療現場に積極的にかかわり,パニック値やエラーが出た際には臨床検査室に気軽に連絡ができるような信頼関係を築くことが大切である.

参考文献

1)日本臨床検査自動化学会:POCTガイドライン第4版.日臨検自動化会誌 43:1-145,2018
2)〆谷直人:POCT(point of care testing)の現状と今後の課題.医療機器学 80:317-324,2010
3)山崎家春:POCTにおける検査前段階のクオリティマネージメント.臨病理 63:210-217,2015
4)七崎之利,諏訪部章:パニック値とは—現代版パニック値の考察.日臨救急医会誌 20:489-498,2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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